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クローン動物食品の安全性についての米国の現状を踏まえて、科学技術の進展と食の安全について自分の考えを述べること。
遺伝子組み換え食物やクローン動物食品など、最先端の科学技術を用いた食品に関しては、科学的に安全とされていても不安を感じる人も多い。「科学的な安全」が、消費者の「安心」につながらないのはなぜか、私たちはこのような食品をどう扱うべきかを考えて欲しいクマ。
ポイントは次の2点。
記事では、クローン動物食品の安全性をめぐる米国の現状が紹介されている。以下の点を読み取ろう。
体細胞クローン動物を使った食品は科学的に「安全」とされているが、米国民には信用されていないという点を押さえるクマ。
記事で紹介されている体細胞クローン動物を使った食品をめぐる問題をヒントにして、食に関する先端科学技術について安全上の問題点や課題を整理しておこう。例えば次のような問題点・課題が挙げられるクマ。
新しい科学技術の問題点や課題を自分なりの視点で考察しよう。そのうえで、先端科学技術を用いた食品については消費者の不安がぬぐえないという現状を踏まえて、私たちはこのような食品をどう扱うべきかを明確に提言しよう。
解答例は「新しい科学技術の食品への導入については、より大規模で長期的な調査研究を行って安全を証明し、生産・流通過程での安全管理を徹底することで消費者の不安を解消することが重要である。」という主張だクマ。
消費者の不安や懸念を無視して、「科学的に安全」なのであれば先端科学技術による食品を流通させればよいという意見は、説得力を持たないであろう。したがって、食品には、科学的な「安全」とともに、「安心」が求められるとして、食に関しては遺伝子操作などの科学技術の導入には慎重であるべきだという意見が考えられる。また、より詳細な検証が必要な技術もあるが、科学的な知見から安全が立証されたものに関しては、他の種々の事柄の安全性との比較データを伝えるなどして、人々が「安心」できるように広報する必要がある、という論も可能である。食料増産の必要性を述べて、こうした科学技術が不可欠であることを説明するといいクマ。
科学技術が進歩し、遺伝子組み換え食物、ホルモン剤、クローン技術など、食品の生産性と品質の向上を可能とする技術が開発されている。米食品医薬品局はクローン動物食品の安全を報告したが、米国民の多くがその安全性を信じることができないでいる。米国産牛のBSE問題に対する日本の消費者の態度も同様なものであった。食品に関しては、単に「科学的に安全だ」と言うだけでは、私たち消費者の「安心」にはつながらないのである。
確かに、現時点では科学的に「安全」でも、数十年後の将来までの安全を確認できるものではない。当初は無害とされた添加物に発ガン性があることがわかったという例もある。さらに、遺伝子操作をしたものに関しては、人間が世代を超えて摂取し続けた場合の影響はまだわからないのも事実である。しかし、現在すでに食品に使用されている化学物質の影響も含めて、百パーセントの安全性を保証するのは不可能である。
地球全体での人口の増加や、バイオエネルギーの増産のための穀物価格の高騰など、今後の食料事情を考えると、バイオ技術を使った食品生産は必要な技術である。新しい科学技術を一切使用しないという選択は、現実には不可能であろう。したがって、最大限安全を確保しながら使っていくべきだと考える。もちろん、クローン動物を使った食品は口にしたくないという人々には、その意思が尊重されるよう、厳密な表示が必要になる。
新しい科学技術の食品への導入については、より大規模で長期的な調査研究を行って安全を証明し、生産・流通過程での安全管理を徹底することで消費者の不安を解消することが重要である。そのうえで、品質表示を厳密に行い、消費者の選択に任せるべきだと考える。