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大ヒ熊教授の実力テスト

クマでもわかる!小論文講座 解答と解説

解答作成のツボ

「CO2の相殺」について、地球温暖化防止に対する効果と課題を考察しながら、自分の考えを述べること。

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出題のねらい

ねらい

地球温暖化対策として、CO2削減は大きな課題となっており、2007年6月のサミットでも重要課題として協議された。CO2削減のあり方を通して、環境問題にどのように対処していくべきかを考えて欲しいクマ。

出題者が要求していること

ポイントは次の2点。

(1)資料文を把握する…
「CO2の相殺」とはどういうことかを正確に読み取る。
(2)自分の意見を述べる…
地球温暖化対策としての「CO2の相殺」について、自分の意見を述べる。

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解答までの考え方

記事の論点をつかもう

今回の記事は、筆者が意見を述べているものではなく、客観的な事実が紹介されている。

<「CO2の相殺」とは>

  • 植林や自然エネルギーによる発電などに協力することで、自分の行動によって出たCO2を元に戻す(減らす)こと。「カーボンオフセット(炭素相殺)」「カーボンニュートラル(炭素中立)」などと呼ばれる。

設問では「CO2の相殺」についての意見が求められているので、まず、「CO2の相殺」とはどのようなことか、記事から正確に読み取ることが、論述の前提になるクマ。

解答作成上のツボを押さえよう

「CO2の相殺」についての自分の考えを述べる。設問は直接賛成か反対かを問うものではないが、「CO2の相殺」に賛成なのか反対なのか、あるいは反対ではないが地球温暖化対策としては十分ではないと考えるのか、自分の立場を明確にして論じる必要があるク マ。

自分の意見をまとめよう

「CO2の相殺」が地球温暖化防止に対してどのように優れているか、また、課題は何かを考察し、意見をまとめよう。次のような点を押さえておきたい。

<温暖化対策として優れている点>

  • 「CO2の相殺」は、国や企業などのレベルだけでなく、地域や個人のレベルでも簡単に取り組めるため、地球温暖化を身近なものとして認識し、個々に取り組むことができる。
  • 何かを我慢するのではなく、排出したCO2分を証書の購入などの別の形で補えばよいので、取り組みやすい。
  • 相殺という形でどのくらいCO2排出の削減に取り組んだかがわかり、効果が実感しやすい。

<課題>

  • CO2を相殺する会社は日本ではまだ少なく、扱う量も少ない。
  • このシステムの認知度が低く、実践している人が少ない。
  • CO2の排出そのものを減らすことにはつながらない。

解答例は、「温暖化対策として、取り組みやすく、実感しやすい『CO2の相殺』という方法をとることは、有意義であり、広く普及させるべきである。」という主張だクマ。

違う視点で解答をまとめる場合は

「CO2の相殺」の効果自体を全否定することはできないであろう。しかし、「CO2の相殺」では根本的な問題解決にならないという主張は可能である。便利で快適な暮らしを享受しながら、その活動によって排出されるCO2を、植林や自然エネルギーによる代替措置で相殺することで温暖化防止に貢献しているとする意識は、私たちのおごりではないか、という視点からの論述が考えられる。不便さを我慢することや「もったいない」という意識を持つことなど、自分たちの暮らしに一定の制約を設ける必要があると主張して、 私たちのライフスタイルや意識をより厳しく問うことができるクマ。

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解答例

地球温暖化は、人間の活動によって排出される二酸化炭素などのいわゆる温室効果ガスによって引き起こされる。異常気象の増加や、海面上昇、農業や生物種への悪影響などさまざまな問題をもたらすことが懸念されている。しかし、対策の必要性は認識されつつあるものの、実際の取り組みはあまり進んでいないのではないだろうか。

地球温暖化はこれまでの予測を上回るスピードで進行し、「京都議定書」を遵守するだけでは食い止められないと言われている。温暖化対策は早急に取り組むべき課題となっているのである。国や企業の取り組みももちろん大事だが、私たち一人ひとりが温暖化防止の行動を起こすべき時である。そのためには、個人の温暖化に対する意識を高め、実際の行動に結びつける必要がある。その点、「CO2の相殺」は、個人のレベルで簡単に取り組めるという利点がある。電気製品の省エネやレジ袋の削減も必要だが、効果が実感しにくく、広く浸透するには至っていない。「CO2の相殺」は相殺という形でどのくらいCO2排出の削減に取り組んだかが実感しやすいため、地球温暖化を身近なものととらえ、意識を高めることができる。

温暖化対策として、取り組みやすく、実感しやすい「CO2の相殺」という方法をとることは、有意義であり、広く普及させるべきだと考える。

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