ホーム > 大ヒ熊教授の実力テスト > クマでもわかる!小論文講座 > 私たちは「携帯電話」とどのようにかかわっていくべきか > 解答と解説
携帯電話が私たちの生活や行動・精神面に与えた影響を踏まえて、これからどのように携帯電話とかかわっていくべきかについて、自分の考えを述べること。
「電話」以外にもさまざまな機能を備えた携帯電話は、現代人にとってもはや必需品と言っても過言ではないだろう。しかし同時に、常にメールの着信を気にしたり、携帯電話そのものを持っていないと不安になったりする人が増えているなど、問題点も顕著になっている。情報社会に生きる者として、携帯電話とどのようにかかわっていくべきかを考えて欲しいクマ。
ポイントは次の2点。
携帯電話が私たちにどのような影響を与えたかを、記事から読み取ろう。次の点を押さえたい。
筆者は、速さを競う社会の中で、便利で簡単な携帯電話に過度に依存している人々が多い現状を懸念していることを押さえるクマ。
筆者が携帯電話の何を問題視しているのかを明確に押さえ、携帯電話のもたらすマイナス面を考察しよう。なお、筆者が指摘している点以外のマイナス面を挙げてもかまわないが、筆者の指摘している「携帯電話への過度の依存」という視点は不可欠である。また、今回は800字の論述なので、マイナス面はすべてを網羅するのではなく、重要と考えるものに絞って考察した方がよいだろう。
携帯電話の利点を踏まえたうえで、現状の改善点を提示することにより、実現性や説得力を高めるとよいクマ。
携帯電話とどのようにかかわっていくべきかについて、自分なりに考えよう。
<携帯電話とのかかわり方の例>
解答例は、「携帯電話は確かに便利であり、情報社会に生きる私たちには欠かせないものであるが、一方で、単なる生活上の一つの道具に過ぎないという認識も必要である。携帯電話の便利な機能を無自覚に使うのではなく、マイナス面を認識し、道具として主体的に使用すべきである。」という論だクマ。
現状のままで全く問題ないという反論は、説得力ある根拠を示すのが難しいだろう。しかし、現在は急速に携帯電話が進化、普及した過渡期であるため、問題が生じているという前提に立ち、安易に携帯電話の排除を唱えるのではなく、マイナス面を克服しながら積極的に活用すべきであるという論は可能である。その場合は、コミュニケーションを深め、精神面でも私たちをより豊かにする携帯電話の使い方を提言して、説得力ある論述にするクマ。
携帯電話の進化はめざましく、メールやネットサービス、音楽、テレビ、ゲーム、位置確認、財布やチケットの代替など多種多様な機能が加わり、さまざまな情報をいつでもどこでも入手でき、さらには買い物や娯楽まで居ながらにして楽しめる便利な機械となった。今や私たちの生活において携帯電話はなくてはならないものになっている。
一方、携帯電話の機能が向上するにつれて、迷惑メールや有害サイトなどのマイナス面も顕著になってきた。特に、記事にもあるように「いつも誰かと連絡を取り合っていないと自分の存在を確かめることができなく」なるなど、精神面での携帯電話への過度の依存は大きな問題であろう。実際、携帯電話を持っていないと不安になるという人も多い。また、携帯電話や携帯メールでコミュニケーションの頻度は増えているが、必ずしもコミュニケーションが深まっているとは言えない。むしろ、面と向かっての直接コミュニケーション能力や感受性の低下などが危惧されているのである。直接の会話や手紙など、できるだけさまざまな方法でコミュニケーションをとるように心がけるなど、携帯電話への過度の依存は改めるべきであろう。
携帯電話は確かに便利な機械であり、情報社会に生きる私たちにとって欠かせないものであるが、一方で、単なる生活上の一つの道具に過ぎないという認識も必要であろう。速さや便利さが、必ずしも私たちに充実感や幸福感を与えてくれるとは限らない。いつも着信を気にしていたり、メールのやりとりに膨大な時間をかけたりするような、携帯電話という「物」に人が振り回される逆転現象は避けなければならない。携帯電話の便利な機能を無自覚に使うのではなく、マイナス面を認識し、道具として主体的に使用するべきだと考える。