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若者の社会的な自立という視点から、これからの若者はどうあるべきかについて、自分の考えを述べること。
ニート、フリーターが問題になるなど、現代の若者の社会的な自立の遅れが懸念されている。社会が大きく変化する中、現代社会における若者の自立のあり方について、若者の一人として考えて欲しいクマ。
ポイントは次の2点。
記事にはさまざまな事例が挙げられているが、まず「若者の自立」あるいは「若者の社会化」というテーマをしっかりと把握しよう。そして、次のような、現代の若者の一般的な傾向を、記事から的確に読み取ろう。
このような傾向にある若者に対して、筆者は、「失敗を恐れず、勇気を出して社会や他者とかかわ」って欲しいと訴えていることを押さえるクマ。
筆者が現在社会で活躍している女性たちを紹介しているねらいを押さえながら、若者はどうあるべきかを考えよう。もちろん、きちんと自立している若者も大勢いる。しかし、記事にあるように、一般的な傾向としてさまざまな問題点があることも事実である。した がって、このままでよいという論では説得力を持たないであろう。また、社会的な支援が必要だという指摘も可能であるが、その場合も、若者自身がどのようにして社会的に自立していくべきかという視点が欠かせないクマ。
記事から読み取った現代の若者の傾向を踏まえて、これからの若者はどうあるべきか、自立・社会化という視点から考えてみよう。記事中の事例を自分なりの視点で考察したり、記事にはない視点からも自分なりに原因や背景を考察したりすることで、論を深めるとよい。
具体的な提言としては、例えば、次のようなことが考えられる。
解答例は、「現代の若者に必要なのは、社会的に自立することである。どんなにささやかな形でも、社会とかかわっていくことが、自立への第一歩となる。」という主張だクマ。
設問は「これからの若者はどうあるべきか」であるが、記事のテーマが「若者の自立」であるから、結局、「若者が社会的に自立するためには」という視点で論じることになるだろう。社会とのかかわりの必要性や自立そのものを否定する論は説得力を持たないが、豊かな社会の恩恵を生かして、時間はかかっても納得いくまで「自分探し」をし、自分に合った職業選択や自分らしい生き方を確立するべきだという論は可能だクマ。
筆者が指摘しているように、最近の若者は「社会参加への意欲をくじかれ」、「傷つくことを恐れ、自分の殻にこもる」傾向があるのは事実であろう。豊かな社会が、かえって若者に試練に立ち向かう勇気や働く意欲を失わせたのかもしれない。そこには、豊かな社会に依存し、自立しようとしない若者特有の甘えも見え隠れする。したがって、現代の若者に必要なのは、社会的に自立することであると考える。
資料文に挙げられている女性たちの例は、いずれもちょっとしたきっかけが出発点となって、地域社会での活躍につながっている。社会参加への契機が若者に与えられれば、あるいは若者自身がそれを見いだせば、大きな可能性が開かれるのである。旧富山村で暮らす女性の「楽しいことばかりではなかったが、自分の中で何かが変わった」という言葉は、まさに精神的、経済的自立を果たしたという自覚を語ったものであろう。まずは行動を起こしてみること、そして、その機会を生かしていくために、簡単にあきらめず、苦しいことに耐え、挑戦していく勇気を持つことが必要である。
社会的に自立していない理由として、自分のやりたいことがわからないという「自分探し」や「自分に合った職業探し」を挙げる若者も多い。しかし、自分というものは、漠然と探すものではなく、社会や他者とのかかわりの中で確立されるものである。自分の殻にこもっているだけでは、結局は自己否定につながっていきかねない。どんなにささやかな形であれ、社会とかかわり社会の中に自己を解放することが、子供から大人になっていくこと、つまり、自立への第一歩となるのである。さらには、社会参加への準備のために、学力の向上、発想力やコミュニケーション能力の開発など、自己啓発への努力も求められる。