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人権委員会の問題点や人権理事会の現状と筆者の提言を踏まえて、世界の人権状況を改善するために何が必要かを述べること。
世界各地で人権侵害が起き、人権救済のための国連の組織も十分機能しているとは言い難い。このような情勢の中で、世界の人権状況改善のために必要なことについて、自分なりに考えて欲しいクマ。
ポイントは次の2点。
筆者は、これまでの「人権委員会」の問題点を指摘し、改組して新たに発足した「人権理事会」に対する提言を行っている。したがって、記事から読み取るべきポイントは、次の点だクマ。
<「人権委員会」の問題点>
<「人権理事会」に対する筆者の提言>
記事では、世界での人権状況の改善について述べられており、設問もその視点からの論述を求めている。したがって、ここでは、個々の身近な人権問題を取り上げて論じるだけでは設問の要求に答えたことにならないので、注意しよう。ただし、国際的な課題であっても、自分自身にかかわる問題として考察する姿勢は必要だ。また、抽象論や理想論に終始するのではなく、現実を踏まえた論としなければならないクマ。
人権状況の改善に必要な事柄を考えるには、人権侵害の原因や改善を阻んでいるものを分析する必要がある。そのうえで、そうした原因を排除するために必要なことを考えてみよう。例えば、次のようなことが考えられる。
解答例は、「人権状況の改善を国際的に推進させるためには、国連の人権侵害の調査機能を強化し、国際世論を高めていく必要がある。」という主張だクマ。
人権状況の改善について、国際的な課題として現在直面している具体的な人権問題を取り上げての論述も可能であろう。また、筆者の提言するように「明白な」人道犯罪から始めるというのでは、当事国が「明白」とは認めないが、現実に起こっている人権侵害を見 逃すことになるという指摘などにより、筆者の提言に反論することもできるクマ。
人権とは人間が人間らしく生きていくための権利、人間としての尊厳を奪われない権利である。この権利は人が生まれながらに持っているものであり、すべての人類に保障されなければならない。しかし、現実には国際社会において人種差別や政治的、宗教的対立による非人道的行為などの人権侵害があり、性差別や外国人労働者の不当な待遇、子どもや高齢者への虐待などの問題も存在する。
人権侵害の原因としては、民族的、政治的な対立や偏見、人権意識の低さなどが挙げられ、新たにスタートした人権理事会などの国際機関による改善の努力も、ナショナリズムや主権の壁などがあって、効果が上がっているとは言いがたい。しかし、筆者の提言するように、国連を中心にさまざまな機関が連携し、明白な人道犯罪である虐殺や強制移住、少数民族の弾圧といった、当事国から異論の出る余地の少ない問題から取り組んでいくことは有効だと考える。特に、調査機能を強め、各国の人権状況について定期的にチェックする必要がある。人権侵害は国内問題ではなく、国際社会の問題として摘発し、人権救済の国際世論を高めることが、改善への第一歩になるだろう。また、NGOや開発援助の活動を通して、人権教育を広めていくことも重要である。
こうした国際的活動や世論を支えるのは、私たち一人ひとりの人権意識ではないだろうか。私たちは、人権に関してもっと敏感になり、他人を同じ人権を持つ人として尊重する姿勢を持たなければならない。人権は私たちの不断の努力によって守られるものである。日常生活での人権侵害を一つ一つ解決していくことが人権確立の出発点となる。
人権状況の改善を国際的に推進させるためには、国連の人権侵害の調査機能を強化し、国際世論を高めていく必要があると考える。