ホーム > 大ヒ熊教授の実力テスト > クマでもわかる!小論文講座 > 日本は国際平和にどのような役割を果たすべきか > 解答と解説
国際社会で日本、あるいは日本人が果たすべき役割について筆者はどのように考えているのかを正確に押さえた上で、国際平和に日本が果たすべき役割について自分の考えを述べること。
21世紀に入っても世界には紛争や対立が絶えず、テロとの戦いにも終わりは見えない。このような世界情勢の中で、日本が国際平和のためにできることは何かについて、自分なりに考えて欲しいクマ。
ポイントは次の2点。
筆者は、日本は近代化の恩恵を受けた国として、近代化を世界に広めるべきだと主張している。記事から読み取るべきポイントは、次の2点だクマ。
日本が国際平和に果たすべき役割というテーマであるから、現在の世界情勢を押さえた論述にすることで論を深めよう。さらに、抽象的になりがちなテーマなので、事例を挙げるなどして具体性を持たせ、説得力を高める必要があるクマ。
国際平和のために日本ができることを自分なりに考えよう。例えば、次のようなことが考えられる。
解答例は、筆者の意見に賛成の立場から、「日本が近代化によって平和と豊かさという恩恵を受けていることを世界に伝え、各国の価値観を尊重しながら近代化、民主化の支援をしていくことが、国際平和の構築につながる。」という主張である。筆者の主張と同意見の場合は、より具体的な提言を加えたり、自分なりの視点から考察したりして、論を深めるクマ。
近代化による恩恵を世界に訴えるべきだという筆者の主張に反論することもできる。近代化を全否定する論は説得力を持たないであろうから、近代化のもたらしたマイナス面を指摘するとよい。ただし、その場合は、どのような方法で国際平和に寄与するのかという 提言が必要である。国際連合改革(国連の機能の強化)に取り組むなどの案が考えられるクマ。
グローバル化が進む一方で、イランや北朝鮮の核開発の問題、イスラエルのレバノン侵攻、テロの続発など、世界の平和を脅かす事態が起きている。世界の状況を考えれば、現在の日本は、治安の悪化や貧富の格差の拡大傾向などの問題は言われているものの、筆者の言うように、近代化、民主化の恩恵を最も受けている国の一つと言える。
私たちは、こうした現状を認識し、国際平和の構築に積極的に貢献すべきであろう。例えば、日本では政教分離が確立し、日本人は宗教的な寛容さを持っている。日本人だからこそ、宗教的な対立に対しては、異なる宗教の価値観を認めることの重要性を訴えることができるだろう。また、近代化で手にした経済力を活用し、ODAやNGOなどの国際協力によって教育が困難な国や地域に教育を普及させ、近代化を支援することもできる。民主主義を理解し、人権を尊重することの重要性を訴えることも必要である。
ただし、その際に注意したいのは、たとえ善意からであっても、日本人の価値観や考え方を他の国、異なる文化の人々に押し付けてはならないということである。異なる価値観を持つ人々が平和に暮らしていくための基本は、互いに相手の価値観を理解し、尊重することであろう。近代化、民主化という大きな価値観は共有したうえで、具体的な部分では相手の価値観、文化や伝統を尊重すべきである。日本のあり方が絶対に正しいというわけではなく、それぞれの国や地域、民族にとっての最適なあり方を目指していくべきだと考える。
私たちは、日本が近代化によって平和と豊かさという恩恵を受けていることを世界に伝え、各国の価値観を尊重しながら近代化、民主化の支援をしていく。それこそが、国際平和の構築につながると考える。