ホーム > 受験を勝ち抜く12のパワーを身につけよう! > 第5回「リフレッシュ力」
勉強時間を無駄なく使うためには上手なリフレッシュ法を身につけて、効率よく勉強することが大切です。そこで今回は医学博士・健康科学アドバイザー、福田千晶さんに、簡単にできて効果絶大のリフレッシュ法をお教えいただきました。

受験に勝つためには「なるべく長時間、机に向かわないと…」と考えがちですが、本当にそうでしょうか。
脳の持久力は意外に短く、集中できるのは45分ほどといわれています。脳の持久力はとっくにオーバーしているのに、ただやみくもに勉強を続けても効率が悪く、結局は頭に入りません。効率が悪くなったなと感じたら、いったん手をとめてリフレッシュするようにしましょう。そのほうが長時間、勉強を続けるよりずっと効果的です。
人間も動物です。動物というのは本来、動くようにできているので、ずっと同じ姿勢でいると体に負担がかかり、血液の流れも悪くなります。腰や背中の筋肉がこわばったり、腕や肩、目などの一部分に疲れがたまってしまいます。さらに血液の流れが悪くなると、脳に酸素が届きにくくなるため、眠気を催し、勉強に集中できなくなります。
やる気はあるのになんだかはかどらない、頭に入らないな、と思ったら、リフレッシュのタイミングです。
| ・ | 疲れを感じたら、足の下に台や、重ねた雑誌を置いてみましょう。膝が上がると体も気持ちもラクになります。 |
| ・ | 眠くなったら、椅子に座ったまま、足をあげてみましょう。眠気が覚め、スッキリします。苦しければ片足ずつでもOK。 |
| ・ | 集中できなくなったら、腕を組んで椅子から軽くお尻をあげ、中腰のまま目を閉じて10秒キープ。椅子に再び腰を下ろしてから目を開けます。 |

体を動かしてリフレッシュするだけでなく、行動パターンをリフレッシュするのも効果的です。
成績が伸び悩んでいるな、と感じたら、勉強方法を少し変えてみましょう。例えば、自分の志望校とは違うランクの問題を解いてみたり、別の予備校のテキストを見てみたり。そうすると、これまで気づかなかった自分の弱点に気づくなど、新たな発見につながることがあります。
勉強する場所を変えてみるのも、リフレッシュ法として有効です。自分の部屋でばかり勉強せず、公園ののんびりした空気のなかで勉強すると、脳波がアルファ波になり、勉強した内容を吸収しやすい状態になります。予備校などの自習室や図書館に出かけるのもいいでしょうし、親戚など親しい人の家で半日だけ勉強させてもらう、というのもいいでしょう。自分を応援してくれる好意的な環境に身を置けば、勉強へのモチベーションも高まるからです。
また、友人同士で模試の復習をしたり、得意科目を教え合うのもお勧めです。一人で勉強するより気分がリフレッシュするうえに、前向きな気持ちで取り組めるようになります。


血行が悪くなると頭の回転が鈍くなります。腕の筋肉を使うことで、頭の血流がぐんとアップし、脳に栄養が行きわたり、再び回転がよくなります。
受験を機に部活を引退した人は、体重が増えたり、精神的に不完全燃焼な状態に陥ったりしがちです。そんなときは部活動で苦しかった記憶や成功体験を思い出すようにします。「部活であれだけ頑張れたのだから」と前向きな気持ちになれます。
| ・ | 意欲が出ないとき、長時間勉強をして集中力が欠けてきた時、気持ちが落ち着かない時に。腹筋も鍛えられるので長時間椅子に座っていても疲れにくくなります。 |



福田千晶(ふくだ・ちあき)
1988年慶應義塾大学医学部卒業。医学博士。学生時代は水泳の選手として活躍、小、中学校時代にはバタフライで全国優勝の経歴を持つ。東京慈恵会医科大学付属病院勤務を経て1996年より健康科学アドバイザーとして執筆、講演などにも活躍。日本リハビリテーション医学会専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本体力医学会健康科学アドバイザー、日本医師会認定健康スポーツ医。著書に『体脂肪を燃焼させるスロートレーニング』(永岡書店)、『らく、やせ(easy*diet)』『めちゃ、やせ。(hard*diet)』(ともに辰巳出版)、『ぐっすり眠る』(世界文化社)など多数。

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取材:水谷美紀 / イラスト:suita